こんなにも、あたたかく、そして、悲しく、力強く

私たちの心にしっかりとその影をおとしたチュンサン・・・・       

そして、どの場面を切りとっても、ほんとうに美しい感動を呼ぶ冬のソナタ・・・・       

この物語との出会いを大切にしていきたいと思います。




ユージン・・・



信じられないよ・・・



どうして・・・・



初めてだったんだ。



こんな気持ちは・・・



いっしょにいるだけで、



胸が苦しくなるほど、幸せを感じたのは・・・



幸せすぎても、



胸が苦しくなることがあるんだ・・・



そんなことを思ったよ・・・



君といれば、



今日より明日が、 明日よりあさってが、



永遠に、



どこまでも、どこまでも、いつまでも、いつまでも



楽しくなるばかりだと思っていた・・・・



だけど、この幸せは永遠・・・ではなかった。



もう、僕はこれ以上、



君と思い出を作っちゃいけない・・・



何ひとつ、作っちゃいけない。



ひとつ、思い出が増えれば増えるほど、



君が、こぼす悲しみの涙が、


またひとつ増えるに違いない。


だから・・行かなくては・・・


君のそばから、僕は、消えていなくなるんだ・・・


それしかないよ。


さよなら・・・・さよなら・・・・


言葉だけじゃない、


二度と会わない ほんとのさよなら・・・


ユージン・・・・


雨が降っている。


美しい純白の雪ではなく、


曇った心の雨が降っている。


僕の心の雨。


僕の心に降りしきる雨。











まだ18歳のチュンサンが、


自分の運命を


受けいれ、くだした


精一杯の決断・・・




遠く、窓の外を見つめながら


涙を目ににじませて・・・


心に誓う。




それでも、その決心も


18歳の初恋のあふれ出る思いに


一瞬のうちにくだけ散った・・・




最後にもう一度


会いたい。


このままもう会えないなんて


いやだ。


会いたい。


もう一度だけ



駆け出したチュンサン


駆け続けたチュンサン




あなたの心に降る雨は


どこまで


降り続けるのだろう。





〜雨の章〜


End




music  ウスングハ - 悲歌